※未UPの原稿は依然としてあるが、とりあえずは報告である。その18※
前回の退院の続きである。
退院・・・とは言っても、生着しなかった皮膚を除去した、肉がむき出しの状態である。
むき出しの肉の上に、プロスタグランジンの軟膏を塗って、ガーゼでふさいだ状態だ。
ひと言でいうと、 『ベタベタ状態』 である。
ひと昔前は、 『創部は乾かせ。』 ・・と言われていたらしいが、
もちろん乾かさない方が身体の治癒力が働く。
・・・と言う訳で、ひたすら湿潤環境を保つのである。
退院後は、毎日自分で洗浄とプロスタグランジン製剤の塗布をすることとなる。
できない訳もないし、元・医療従事者のタマゴ なので
(・・じゃなくて、自分の創なので・・だろ?笑) 、怖くもない (笑) 。
・・・であるので、退院に当たっての指導は、
医師と看護師:『処置、できますよね?。』
私:『もちろん。』
・・の一言で終わった (笑) 。

今回のように、正常な細胞が大きく欠けた場合、例えば褥瘡や、切断などの場合は、
だんだんと、穴が埋まるように、肉が生えてくる。
これを、肉芽組織と言い、これが最終的に欠損部分に置き換わる状態を瘢痕と言う。
肉芽は、成長のスピードが遅い場所と速い場所の差が出て来て、
島状に小さなひと塊ごとに生え上がってくる。
そして、毎日の処置は、主に洗浄である。
まず、不良肉芽の排除。
肉芽組織の表面は、薄く白っぽい色の半透明のゼラチン状のもので包まれる。
これを不良肉芽と言う。
表面の薄い不良肉芽は、ガーゼに石鹸を付けて擦り落とす。
表面はデコボコしているので、これだけでは取れないヤツが必ずある。
最初はどれが不良で、どれが不良ではないのかがわからなかったのだが、
ブヨブヨのとれるヤツはすべて取り除いていい・・・のだそうだ。
最初のうちは、医師のやるようにピンセットでつまもうとしたのだが、
ウチのピンセットはどれも先が細かいものばかりで、ちぎれてしまって、
つまみあげることができなかった。そのため、汎用のピンセットを買ってきた。
しばらくたつと、どんどん肉芽が盛り上がってくる。
前述したように島状に上がって、高低差が大きくなってくる。
その島と島の間の不良肉芽を取り除かないと、均一に盛り上がってこないので、
今度は、先細のピンセットを島と島の間の隙間に突っ込んで、
先細ピンセットの先 (角ばってる。0.8mmの直線部。) でこそげ摂る様にして排除。
また、切除した周辺部の上皮は横へと伸びようとし、
その結果、肉芽組織の隆盛が追い付かず、くぼみとなる。
そこも毎日ピンセットを挿入して不良肉芽を掃除するのだ。
そして、よく流水洗浄。
完全にキレイになったら、水をタオルでできるだけ取って (タオルに血が付く。) 、
プロスタグランジン製剤の塗布をするのだが、パテで小穴を埋めるようなもので、
エアが出て行かずに塗布しきれない部分が残る。そこを、先細ピンセットで押し込む。
・・・これを毎日続ける。
紆余曲折あったが・・・・
切除から14週、深かった穴はほぼ埋まって、ついに皮がはって来た。
多少デコボコしているが、仕方がない。
つづく


前回の退院の続きである。
退院・・・とは言っても、生着しなかった皮膚を除去した、肉がむき出しの状態である。
むき出しの肉の上に、プロスタグランジンの軟膏を塗って、ガーゼでふさいだ状態だ。
ひと言でいうと、 『ベタベタ状態』 である。
ひと昔前は、 『創部は乾かせ。』 ・・と言われていたらしいが、
もちろん乾かさない方が身体の治癒力が働く。
・・・と言う訳で、ひたすら湿潤環境を保つのである。
退院後は、毎日自分で洗浄とプロスタグランジン製剤の塗布をすることとなる。
できない訳もないし、元・医療従事者のタマゴ なので
(・・じゃなくて、自分の創なので・・だろ?笑) 、怖くもない (笑) 。
・・・であるので、退院に当たっての指導は、
医師と看護師:『処置、できますよね?。』
私:『もちろん。』
・・の一言で終わった (笑) 。

今回のように、正常な細胞が大きく欠けた場合、例えば褥瘡や、切断などの場合は、
だんだんと、穴が埋まるように、肉が生えてくる。
これを、肉芽組織と言い、これが最終的に欠損部分に置き換わる状態を瘢痕と言う。
肉芽は、成長のスピードが遅い場所と速い場所の差が出て来て、
島状に小さなひと塊ごとに生え上がってくる。
そして、毎日の処置は、主に洗浄である。
まず、不良肉芽の排除。
肉芽組織の表面は、薄く白っぽい色の半透明のゼラチン状のもので包まれる。
これを不良肉芽と言う。
表面の薄い不良肉芽は、ガーゼに石鹸を付けて擦り落とす。
表面はデコボコしているので、これだけでは取れないヤツが必ずある。
最初はどれが不良で、どれが不良ではないのかがわからなかったのだが、
ブヨブヨのとれるヤツはすべて取り除いていい・・・のだそうだ。
最初のうちは、医師のやるようにピンセットでつまもうとしたのだが、
ウチのピンセットはどれも先が細かいものばかりで、ちぎれてしまって、
つまみあげることができなかった。そのため、汎用のピンセットを買ってきた。
しばらくたつと、どんどん肉芽が盛り上がってくる。
前述したように島状に上がって、高低差が大きくなってくる。
その島と島の間の不良肉芽を取り除かないと、均一に盛り上がってこないので、
今度は、先細のピンセットを島と島の間の隙間に突っ込んで、
先細ピンセットの先 (角ばってる。0.8mmの直線部。) でこそげ摂る様にして排除。
また、切除した周辺部の上皮は横へと伸びようとし、
その結果、肉芽組織の隆盛が追い付かず、くぼみとなる。
そこも毎日ピンセットを挿入して不良肉芽を掃除するのだ。
そして、よく流水洗浄。
完全にキレイになったら、水をタオルでできるだけ取って (タオルに血が付く。) 、
プロスタグランジン製剤の塗布をするのだが、パテで小穴を埋めるようなもので、
エアが出て行かずに塗布しきれない部分が残る。そこを、先細ピンセットで押し込む。
・・・これを毎日続ける。
紆余曲折あったが・・・・
切除から14週、深かった穴はほぼ埋まって、ついに皮がはって来た。
多少デコボコしているが、仕方がない。
つづく





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