※未UPの原稿は依然としてあるが、とりあえずは報告である。その19※
前回の話の最初の頃、まだ創部がベタベタ状態であった頃の話。
退院以来、毎日ストレッチをし、杖歩行をする事で、
少しづつ元の脚に戻そうとしていたのだが、1ヶ月が経とうと言うのに、
内転筋群はまだまだ短縮していた。
そして、筋をさわっていたところ、筋の中におかしなしこりを見つけたのだ。
間違いなくかなり深層の筋の中だ。
『これは、ヤベーんじゃねーか?。』・・と思い、
数日前に診てもらったばかりなのだが、医者に行くことにした。
・・・しかし、主治医は忙しく、予約が取れない。
最短で、4日後に予約なしで掛かることになる。
・・で、こんなもん、レントゲン撮影さえしてもらえればいいので、
近所の整形外科に行くことにした。
何処でもいいのであるが、私はイイ整形外科医にはナカナカめぐり合っておらず、
あんまり期待もせずに近所に新しくできた所を受診した。

受診前の話に戻るが、しこりが気になって、ちょっと揉んでみたのだ
(こんなこと、してはいけないこと位わかるだろ?。苦笑) 。
すると、表層が真っ赤になって、明らかにおかしな炎症状態になってしまった。
『コレ、見た目だけで判断されて、蜂窩織炎だと思われて、
肝心の X-P (レントゲン) 撮ってもらえんかもしれんなぁ・・。
しこりのことはしっかり説明しなきゃならんな・・・。』
・・と、思っていた。
そして翌日、整形外科を受診した。
診察直前にしこりが増えて、
表層の脂肪層の所に小さなしこりがいくつかあるのが確認できた。
『コイツはやっぱり、炎症は表層だから、
心配している深層の筋の中にある大きなしこりの事、無視されるかもな・・・。
医者って、話聞かねーヤツ多いし・・。』
・・・と、思っていた。
そして、診察になった。
私はできるだけ簡潔に、丁寧に、そして気になっているのは、
「奥の大きなしこり」 であることを告げた。
まず、腫瘍切除のことから説明した。
普通に人間らしい感情がある医者なら、それを聞いて、
『ああ、それは、大変でしたね。』 とか、 『ああ、そうでしたか・・・。』 、『ああ、ええ・・・。』
・・などと言って、患者の顔を見るであろう。
しかし、近所のこの整形外科医は、私の顔を見もしない
(最初からずーっと見ない。一度も見ないのだ。) 。
そっぽを向いて、軽くうなずいているだけ
(それも、「ウン」すら言わない。首が微かに上下しているだけ。) 。
私が全ての簡潔な説明を終えると、コイツは、
私の方を見もしないで、 『手術、何処で?』 ・・とだけ尋ねてきた。
私が入院していた病院名を告げると、突然私の方を見て、
『N先生か?。』 ・・と、明らかにこれまでと違う様子で訊いてきた。
私が、『えっ?。』 ・・と言うと、
もっと大きな声で、まるで重大な事を扱うかのように、
『N先生が執刀したのか?って、訊いてる。』
・・と、少し怒った様子でまくしたてた。
人を見ていない、そして権威に弱い・・・こんな奴は医療従事者にはよくいるし、
慣れてはいるのだが、私はあきれるやらムカつくやらの感情が混じったまま、
それを表に出さずに、にこやかな顔で 『ああ、皮膚科ですので・・。』 ・・とだけ告げた。
それを聞いたこの整形外科医は、ムスッとしてふてくされた様子でまた向こうを向く。
そして、触診。
表層の小さな3つの新しいしこりに触れ、エコーを出してそこだけにあてた。
『そこじゃねーって、そこより7横指ほど遠位の深層だ、オレが気になってんのは!。
アンタ、オレがその説明のために、「ココです」って指さしてた時、
全く見もしなかったから、表層のしこりだけ触ってんだろ。』
・・・って、言おうかと思ったが、バカに付ける薬はないので、黙っておいた。
そして、このバカは、続けて人を馬鹿にしたかのように、
『ココが筋だって?、こんな表面は筋ではない。シ・ボ・ウ、脂肪ね。』
・・と、言いやがった。
『コレ、蜂窩織炎って言って、ばい菌感染。
薬飲んで、様子を見て、何日か後に必ず見せに来て。』
・・・と、言って、診察終了。
残念ながら、院内処方だったので、薬を買うハメになってしまったのだが、
予約日に行くことはなかったし、薬も飲まなかった。
『疾患を見て人を見ず』 ・・・くらいならまだマシ。
患者の話すら聞く気がねーんだもん。
・・・こんなヤツの所は、行かないに限る!。
実は、この日まで1週間、創部の肉芽形成が遅れるので飲みたくはなかったのだが、
創部の感染症を抑えるのが先決なので、抗菌薬を服用していたのだ
(感染に思い当たることはあった。水だ。ウチは井戸水なのだ。
主治医に7日間の抗菌薬の服用と塗布を告げられた時、気が付いたのだ。
その日以来、水道水で処置をする事となった。) 。
・・・で、あるので、この時点で細菌に感染しているのは、おかしいのだ。
表層の真っ赤な炎症反応は2日後に、謎の大きなしこりは12日後に消えた。
解らないことだらけであった。
一番わからないのは、 『N先生』 のことである。
あの病院の整形外科に、そんな名前の教授いたか?。
私の知る限りではいない。数人の現役職員に尋ねたが、誰も知らなかった・・・。
誰だよ?。
つづく




前回の話の最初の頃、まだ創部がベタベタ状態であった頃の話。
退院以来、毎日ストレッチをし、杖歩行をする事で、
少しづつ元の脚に戻そうとしていたのだが、1ヶ月が経とうと言うのに、
内転筋群はまだまだ短縮していた。
そして、筋をさわっていたところ、筋の中におかしなしこりを見つけたのだ。
間違いなくかなり深層の筋の中だ。
『これは、ヤベーんじゃねーか?。』・・と思い、
数日前に診てもらったばかりなのだが、医者に行くことにした。
・・・しかし、主治医は忙しく、予約が取れない。
最短で、4日後に予約なしで掛かることになる。
・・で、こんなもん、レントゲン撮影さえしてもらえればいいので、
近所の整形外科に行くことにした。
何処でもいいのであるが、私はイイ整形外科医にはナカナカめぐり合っておらず、
あんまり期待もせずに近所に新しくできた所を受診した。

受診前の話に戻るが、しこりが気になって、ちょっと揉んでみたのだ
(こんなこと、してはいけないこと位わかるだろ?。苦笑) 。
すると、表層が真っ赤になって、明らかにおかしな炎症状態になってしまった。
『コレ、見た目だけで判断されて、蜂窩織炎だと思われて、
肝心の X-P (レントゲン) 撮ってもらえんかもしれんなぁ・・。
しこりのことはしっかり説明しなきゃならんな・・・。』
・・と、思っていた。
そして翌日、整形外科を受診した。
診察直前にしこりが増えて、
表層の脂肪層の所に小さなしこりがいくつかあるのが確認できた。
『コイツはやっぱり、炎症は表層だから、
心配している深層の筋の中にある大きなしこりの事、無視されるかもな・・・。
医者って、話聞かねーヤツ多いし・・。』
・・・と、思っていた。
そして、診察になった。
私はできるだけ簡潔に、丁寧に、そして気になっているのは、
「奥の大きなしこり」 であることを告げた。
まず、腫瘍切除のことから説明した。
普通に人間らしい感情がある医者なら、それを聞いて、
『ああ、それは、大変でしたね。』 とか、 『ああ、そうでしたか・・・。』 、『ああ、ええ・・・。』
・・などと言って、患者の顔を見るであろう。
しかし、近所のこの整形外科医は、私の顔を見もしない
(最初からずーっと見ない。一度も見ないのだ。) 。
そっぽを向いて、軽くうなずいているだけ
(それも、「ウン」すら言わない。首が微かに上下しているだけ。) 。
私が全ての簡潔な説明を終えると、コイツは、
私の方を見もしないで、 『手術、何処で?』 ・・とだけ尋ねてきた。
私が入院していた病院名を告げると、突然私の方を見て、
『N先生か?。』 ・・と、明らかにこれまでと違う様子で訊いてきた。
私が、『えっ?。』 ・・と言うと、
もっと大きな声で、まるで重大な事を扱うかのように、
『N先生が執刀したのか?って、訊いてる。』
・・と、少し怒った様子でまくしたてた。
人を見ていない、そして権威に弱い・・・こんな奴は医療従事者にはよくいるし、
慣れてはいるのだが、私はあきれるやらムカつくやらの感情が混じったまま、
それを表に出さずに、にこやかな顔で 『ああ、皮膚科ですので・・。』 ・・とだけ告げた。
それを聞いたこの整形外科医は、ムスッとしてふてくされた様子でまた向こうを向く。
そして、触診。
表層の小さな3つの新しいしこりに触れ、エコーを出してそこだけにあてた。
『そこじゃねーって、そこより7横指ほど遠位の深層だ、オレが気になってんのは!。
アンタ、オレがその説明のために、「ココです」って指さしてた時、
全く見もしなかったから、表層のしこりだけ触ってんだろ。』
・・・って、言おうかと思ったが、バカに付ける薬はないので、黙っておいた。
そして、このバカは、続けて人を馬鹿にしたかのように、
『ココが筋だって?、こんな表面は筋ではない。シ・ボ・ウ、脂肪ね。』
・・と、言いやがった。
『コレ、蜂窩織炎って言って、ばい菌感染。
薬飲んで、様子を見て、何日か後に必ず見せに来て。』
・・・と、言って、診察終了。
残念ながら、院内処方だったので、薬を買うハメになってしまったのだが、
予約日に行くことはなかったし、薬も飲まなかった。
『疾患を見て人を見ず』 ・・・くらいならまだマシ。
患者の話すら聞く気がねーんだもん。
・・・こんなヤツの所は、行かないに限る!。
実は、この日まで1週間、創部の肉芽形成が遅れるので飲みたくはなかったのだが、
創部の感染症を抑えるのが先決なので、抗菌薬を服用していたのだ
(感染に思い当たることはあった。水だ。ウチは井戸水なのだ。
主治医に7日間の抗菌薬の服用と塗布を告げられた時、気が付いたのだ。
その日以来、水道水で処置をする事となった。) 。
・・・で、あるので、この時点で細菌に感染しているのは、おかしいのだ。
表層の真っ赤な炎症反応は2日後に、謎の大きなしこりは12日後に消えた。
解らないことだらけであった。
一番わからないのは、 『N先生』 のことである。
あの病院の整形外科に、そんな名前の教授いたか?。
私の知る限りではいない。数人の現役職員に尋ねたが、誰も知らなかった・・・。
誰だよ?。
つづく





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