私は、食材を使う分しか買わない。もらったものも、買ったものも、捨てずに必ず 《お腹で》 消費することを心がけている。
【大量生産→大量消費(廃棄を含む)】 の世の中に、できる限りではあるが迎合したくはないからだ。
もちろん、お金が無いからでもあるが・・・。
また、安いという魅力だけで、外国産の生鮮食品を買うこともほとんどない。乾燥した野菜や豆、アシの長い一部のモノならいざ知らず、アシの短いはずの野菜や肉が遠く離れた国から来ているのは、環境を汚す高い運賃を払わなければならない輸送手段を使っても、十分に安くできるだけの理由があるはずだ。
そこには、貧しい者を安く働かせたり、農薬に耐えられる遺伝子の作物を農薬まみれで作ることでコストを省いたり・・・・、というわけがあるからだ。
食料のことだけではなく、衣料品においても、流行を無視し、《永久定番》のアイテムだけを購入し、しかもしつこく修理して使っている。
他の製品にしてもしかりだ。構造や耐久性を考えて、長持ちする物をチョイスし、手入れを十分にして、長年使用する。
そのような生活をしている訳は、環境破壊ウンヌンよりも前に、 【大企業による大量生産+使い捨てによる大量消費】 や 【富の集中】 に対して、言いようのない違和感を感じるからだ。特に、世界一の食料廃棄の国 日本国に暮らしていて、 『どこかおかしい!』 と感じることが、よくあるのだ。
しかし、個人レベルでどんなに気をつけていても、世界経済のあり方が 【大企業の独占による、利益優先のグローバル経済】 となってしまっている以上、国家レベルで考え方を改めない限り、世界は救いようのない状態だと思う。
今日の未明に観たドキュメンタリー映画は、そんなことを感じる映画だった(カミサンが映画好きで、レンタルしてくるのだが、私もたまには観ている)。
『ありあまる ごちそう』 (2005 オーストリア)
(以下:映画より:一応、2回観たのですが、間違った記述があったらすみません・・。)
オーストリアのウイーンでは、製造から2日程経っただけのパンが、毎日大量に捨てられる。その量は同国第2の都市グラーツの市民の食べる量とほぼ同量だ。
スイスではパンの原材料の4/5が輸入による物で、そのほとんどがインドからのものだ。そのインドでは2億人が飢えに苦しんでいる。
フランスの漁師は、EU加盟後にEUに漁の記録を提出させられる。大資本の操業する大型船の漁にそのデータは使われる。昔からの漁師は、資源を枯渇させないように漁をしてきたが、大資本の大型船は“大量に取る”ことが前提なので、乱獲を行うことが危惧される。
スペインでは、平野いっぱいに見渡す限りのビニールハウスで、トマトを生産する。貧しい移民を働かせて作られたトマトは、国境を越えて3000km離れたウイーンの市場に運ばれる。
ルーマニアでは、昔ながらの自然な農法で生産したナスを作り続けることと、種子は高い(しかも種子を取ってはいけない)が形のよく売れるナス(味が悪い)の大量生産の選択を、国も農家も迫られている。
ブラジルでは、熱帯雨林を切り開いて大豆を生産する。世界最大の大豆輸出国のブラジルで、飢えに苦しむ人がいる。その一方で、輸出された大豆はヨーロッパで鶏の餌になり、過剰な量の鶏肉が工業製品のように生産される(年々消費量は増えている)。
・・・・このような内容の映画であった。
どなた様も、機会があったら観て頂きたいと思います。
ルーマニアの牧歌的な農業も、魅力的で印象的だったが、
私が特に印象に残ったのは、映画の最後に出てきたネスレのボスがいう言葉だ。
『水は食料品だから市場に委ねる』『そうすれば水の大切さに気付く』などとぬかした挙句、『水を入手できない人には、様々な可能性が考えられる』と、具体案も示せない。第一、現時点で水に困っている人たちがいることを見ようともしていない。
さらに、『我々が長期的に存在して初めて、世界が抱える問題にも取り組める』とぬかす。世界の問題は、あんたがたグローバル企業ではないのかね?・・・。
また、『仕事が欲しいなら、働くことだ』とぬかす。オイ!、あんたらが仕事を奪っているんだろ!(と、言うか、“発言そのものが意味不明”)。
そして、『我々は豊かになった。・・なんでも手に入る。・・悲観する人が信じられない』と言ってのける姿は、まるで “都合の悪いことには目を閉じて、目先の利益のために、衆議院と参議院の違いもわからないくせに政治の話をして偉そうにしたがる” 田舎のおっさんそのものだった・・。
※同様に、食料品のグローバル化や食品における大企業優先の政策などと、その問題を映し出した映画は何本か観た。
まだ観ていないものも何本もある(実はまだ、“フード・インク”など観ていないのです)が、観たものだけご紹介させていただく。
・『キング・コーン』(2007年 アメリカ)
・『おいしいコーヒーの真実』(2006年 アメリカ・イギリス)
他にも食料のことについて扱った映画を数本観たが、問題となる点が違うので、後日(できたら)書こうかな・・。


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【大量生産→大量消費(廃棄を含む)】 の世の中に、できる限りではあるが迎合したくはないからだ。
もちろん、お金が無いからでもあるが・・・。
また、安いという魅力だけで、外国産の生鮮食品を買うこともほとんどない。乾燥した野菜や豆、アシの長い一部のモノならいざ知らず、アシの短いはずの野菜や肉が遠く離れた国から来ているのは、環境を汚す高い運賃を払わなければならない輸送手段を使っても、十分に安くできるだけの理由があるはずだ。
そこには、貧しい者を安く働かせたり、農薬に耐えられる遺伝子の作物を農薬まみれで作ることでコストを省いたり・・・・、というわけがあるからだ。
食料のことだけではなく、衣料品においても、流行を無視し、《永久定番》のアイテムだけを購入し、しかもしつこく修理して使っている。
他の製品にしてもしかりだ。構造や耐久性を考えて、長持ちする物をチョイスし、手入れを十分にして、長年使用する。
そのような生活をしている訳は、環境破壊ウンヌンよりも前に、 【大企業による大量生産+使い捨てによる大量消費】 や 【富の集中】 に対して、言いようのない違和感を感じるからだ。特に、世界一の食料廃棄の国 日本国に暮らしていて、 『どこかおかしい!』 と感じることが、よくあるのだ。
しかし、個人レベルでどんなに気をつけていても、世界経済のあり方が 【大企業の独占による、利益優先のグローバル経済】 となってしまっている以上、国家レベルで考え方を改めない限り、世界は救いようのない状態だと思う。
今日の未明に観たドキュメンタリー映画は、そんなことを感じる映画だった(カミサンが映画好きで、レンタルしてくるのだが、私もたまには観ている)。
『ありあまる ごちそう』 (2005 オーストリア)
(以下:映画より:一応、2回観たのですが、間違った記述があったらすみません・・。)
オーストリアのウイーンでは、製造から2日程経っただけのパンが、毎日大量に捨てられる。その量は同国第2の都市グラーツの市民の食べる量とほぼ同量だ。
スイスではパンの原材料の4/5が輸入による物で、そのほとんどがインドからのものだ。そのインドでは2億人が飢えに苦しんでいる。
フランスの漁師は、EU加盟後にEUに漁の記録を提出させられる。大資本の操業する大型船の漁にそのデータは使われる。昔からの漁師は、資源を枯渇させないように漁をしてきたが、大資本の大型船は“大量に取る”ことが前提なので、乱獲を行うことが危惧される。
スペインでは、平野いっぱいに見渡す限りのビニールハウスで、トマトを生産する。貧しい移民を働かせて作られたトマトは、国境を越えて3000km離れたウイーンの市場に運ばれる。
ルーマニアでは、昔ながらの自然な農法で生産したナスを作り続けることと、種子は高い(しかも種子を取ってはいけない)が形のよく売れるナス(味が悪い)の大量生産の選択を、国も農家も迫られている。
ブラジルでは、熱帯雨林を切り開いて大豆を生産する。世界最大の大豆輸出国のブラジルで、飢えに苦しむ人がいる。その一方で、輸出された大豆はヨーロッパで鶏の餌になり、過剰な量の鶏肉が工業製品のように生産される(年々消費量は増えている)。
・・・・このような内容の映画であった。
どなた様も、機会があったら観て頂きたいと思います。
ルーマニアの牧歌的な農業も、魅力的で印象的だったが、
私が特に印象に残ったのは、映画の最後に出てきたネスレのボスがいう言葉だ。
『水は食料品だから市場に委ねる』『そうすれば水の大切さに気付く』などとぬかした挙句、『水を入手できない人には、様々な可能性が考えられる』と、具体案も示せない。第一、現時点で水に困っている人たちがいることを見ようともしていない。
さらに、『我々が長期的に存在して初めて、世界が抱える問題にも取り組める』とぬかす。世界の問題は、あんたがたグローバル企業ではないのかね?・・・。
また、『仕事が欲しいなら、働くことだ』とぬかす。オイ!、あんたらが仕事を奪っているんだろ!(と、言うか、“発言そのものが意味不明”)。
そして、『我々は豊かになった。・・なんでも手に入る。・・悲観する人が信じられない』と言ってのける姿は、まるで “都合の悪いことには目を閉じて、目先の利益のために、衆議院と参議院の違いもわからないくせに政治の話をして偉そうにしたがる” 田舎のおっさんそのものだった・・。
※同様に、食料品のグローバル化や食品における大企業優先の政策などと、その問題を映し出した映画は何本か観た。
まだ観ていないものも何本もある(実はまだ、“フード・インク”など観ていないのです)が、観たものだけご紹介させていただく。
・『キング・コーン』(2007年 アメリカ)
・『おいしいコーヒーの真実』(2006年 アメリカ・イギリス)
他にも食料のことについて扱った映画を数本観たが、問題となる点が違うので、後日(できたら)書こうかな・・。

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