property="og:title" content="ページタイトル" /> property="og:image" content="画像URL" /> Levi's 501 90年代後期はみ出し者の閾値
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2002年にサンアントニオ工場の閉鎖で、アメリカ製ではなくなってしまった501。
アメリカが生んだアメリカらしい衣料であるジーンズの、・・そのジーンズの原点である Levi's 501 が、アメリカ生産でなくなる・・・・それを聞いた当時、私は 『とうとうこの日が来たか・・。』 ・・と思った。

ジーンズと言う衣料は、元々はワークウエアから派生しているし、常にアメリカのブルーカラーを意識して生産されていたはずだ。
そんなブルーカラー向けの製品の生産を、自社のブルーカラーのクビを切って、安上がりな海外生産に切り替える・・・・・そんなことをする企業・・・・・・だよな。
2002年時点で既に、501以外の製品は、安い金額で海外で作らせていたのだから (しかも、下請け工場に丸投げでだ。そこで起こる過酷な搾取を前提にして、安い報酬を提示するのだ。 発注企業が知らない訳はない。もう既に、90年代にアメリカでは社会問題として、不買運動なども起こっているのだから・・・。 これは、民族差別の一種だと思う。) 。

リーバイスだけではない、巷にあふれる商品を見れば、これらの服飾業界の自国の労働者軽視は一目瞭然だ (映画 【女工哀歌】 の特典映像で、スウェットショップの経営陣が、海外からの受注企業の名を挙げるが、その中に リーバイス や GAP は当然のように入ってる。) 。

本格アメカジを自認するから・・だけではなく、こんな露骨な搾取と差別に反対するからこそ、現行の501は買わない (現行501は、デニムも薄いし、色も薄いし・・いいところなし!。) (501だけではない。他の衣料品もだ!!。) 。



・・・で、今回の501である。
made in USA だった頃の最後期、1998年製だ。
まずは、このシブいシルエットを見ていただきたい。
IMGP3829.jpg
大人サイズ顔負けのアメリカのジーンズらしい武骨なシルエット。
アメカジ好きなら、 『子どもの頃にこういうのを履かせてもらいたかった!。』
・・って思うだろう・・・ (も・もしかして、私だけ?。) 。
IMGP3774.jpg
両方ともに1998年製。
後付けされたリーバイ・ストラウス ジャパンのタグには、1999年の表記がある。
サイズは2点ともに、5歳 だ。
子どもが年少から年中にかけて履いていた。

2014年11月3日の投稿 【初めてのジーンズは、501。】 で触れた サイズ2歳 と同様に、フラグシップモデルらしく14ozデニムを使用、ボタン、リベットなどのパーツも抜かりない。

このサイズも、やはり紙パッチのみが若干小さい専用のモノを使用している
IMGP3827.jpg
(商品管理タブ付きでわかりづらいが、下がサイズ5歳。上は赤ミミ最終期の501で、W32。) 。

フロントのボタンフライは、 サイズ2歳 と同じく、トップボタン1個+小ボタン2個の合計3個。やはり、通常サイズと同じモノを使用している。

サイズ2歳 と比較。
IMGP3778.jpg
バックポケットの大きさはかなり違いがある。
しかし、フロントはほとんど変わらない。
IMGP3776.jpg
やはり、サイズ5歳の方が、シルエットが美しい。


子どもの服は、なかなか国産品がない (子ども服だけじゃないか・・・。) 。
あるのは、海外に丸投げで作らせた、搾取商品ばかりである。
しかも、子どもはすぐに大きくなる。・・だから、安い搾取商品を買うのか?・・・それは、搾取に加担することだ。

だから、基本的に新品を買う時は、搾取ではない製品を買っている (大人用もだ。) 。
そして、子ども服は、もらい物やリユースショップやバザーで買った古着を主に使用している。
・・・でも、ジーパンはイイのを履いてもらいたいので、私のコレクションを貸す。
現在は履けるサイズのコレクションがないので、Leeの30年代モデルをモチーフにしていると思われるボブソンが国内生産していたモノを履いている (これがまた凄いカッコイイ。) 。

ジーパン履きたさにオムツを卒業したウチの子だったが、年長の頃から 『ジーパンなんか、カッコワリ!。』 ・・と言って、一旦履かなくなった。
しかし、昨今、また履きたくなってきたようである。
持っているアメリカのジーンズの中では、60~70sの Lee のユースサイズがあるが、あと3年は無理だな。
w26、27、28位の赤ミミ最終期の 501 なんかも、まだ数年先になりそうだ。

アメリカでは、北米貿易協定を皮切りに、 made in USA がドンドン消えて行った。
TPPがどうあれ、既に日本の縫製業界は、国内生産をほとんどやめてる。
生き残っているのは、レプリカジーンズの業界を主とする、数少ない国産アメカジ業界だけだ。
今後も、頑張ってほしい所だが、結局のところ業界が生き残るだけでは駄目で、そこに自分達の住む国に 『モノを作る人間を残す』 ・・と言うことが、どれだけ大切かという本当の意味を、業界が、各企業が持ち続けることが、必要だと思う。

まあ、どの企業も、庶民を、労働者を見捨てる様な心変わりはしないでいただきたい。
労働者派遣法の時のように、 【裁量労働制】 も、あっと言う間に規制が取っ払われるだろう。既に、労働者を大切にできない企業だらけだが、その時に国産アメカジ業界はどうなるんだろう・・・・。
         TPP反対じゃなかったっけ?
この政党のように、最初から庶民を騙す為にウソをついたりしないでほしいもんだゼ!。

どうせ規制緩和される、裁量労働制に反対します。
正社員との賃金差もあり、継続雇用されない、派遣労働にも反対します。
他のアジア諸国の庶民にしわ寄せを押し付ける、貨幣価値の違う国へのアンフェアな金額での縫製の丸投げに反対します。

ブルーカラーのための衣料は、そのメーカーの生まれた国で製造されるべきです。



 

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2018.06/22 Fri 12:35|服飾 (主にアメカジ)||トラックバック(0)TOP↑
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DANGER MELON 

Author:DANGER MELON 
はみ出し者と言われ続けて30数年の某県△△市在住197?年生まれ自称39歳の専業主夫。

履歴:高校在学中に無認可障害者施設開所運動に関わり、高校卒業と同時に開所。以後数年間施設職員。それ以後は仕事も無くアルバイト+他で何とか食い繋ぐ。医療職を目指し齢31で進学、6年次に難癖付けられて退学。以後専業主夫。

思想:平和と民主主義を望む。足元はブーツのみ。セーターとポロシャツは着ない主義。

嫌いなモノ:差別、キノコ、弱い者イジメ。

好きなモノ:お肉、他多数。書ききれません。当ブログ内で少しづつ紹介していきます。

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