安房直子さんの童話集 「白いオウムの森」 (筑摩書房 1973) の中の
『雪窓』 を、山本孝さんの絵で2006年に絵本にしたものだ (偕成社) 。

主人公のおでん屋台のオヤジさんは、妻を亡くした後、
幼い娘とも死に別れたことが、物語を通して語られるのだが、
その悲しみを背負って生きている。
1人でおでん屋台をやっていると、楽しい助手に巡り合う。
寂しかった店じまいの時間が、たのしいものに変わっていく。
ある日・・・・、
・・とまあ、こんな感じ。 後は読んでください。
病気の子どもを雪の中、峠を越えて隣村の医者に診せに行く
回想シーンがあるのだが、

結局間に合わずに死んでしまう幼い命を、
『助けたい。』と、願う心は、親でなくとも良心の欠片がある人なら
同じように思うことだろう。
私は、昨今の新型コロナウイルス感染症の蔓延に際して、
そんな心など無いかのような酷い言葉をネットで多く見かけて、
憤っている。
麻生のような政治家や、ハセガーのような有名人が、堂々と言うから、
一般の人もその様な発言をしてしまうのかもしれないが、
弱者見殺しの発言は、ヘイトであって、決して許されるモノではない。
・・まあ、そういう人は、この絵本を読んでも、何にも感じないのであろう。
まあ、とにかく、主人公のオヤジさんには、嬉しいことが待っているし、
暖かな気持ちにさせてくれる物語だ。
山本さんの絵も、とても素朴で色使いも綺麗。
おでんがとっても美味しそうだ。
・・ってなことで、せがまれて、作りましたよ。

ゆで卵、ボロボロになっちゃったけど (笑) 。





- 関連記事
-
-
積み木と絵本と 2015/08/17
-
積み木 2015/11/11
-
雪窓 2021/01/11
-
カカ・ムラド 2021/02/22
-
夜明けまえから 暗くなるまで 2021/06/30
-