シリアでジャーナリストの山本美香さんが亡くなった。
この方は、イラクでも取材をしていたのだが、フリーのジャーナリストが伝えようとした現場の状況は、テレビでは誰かの都合のいいようにしか伝えられない
(参照:永田浩三さんブログ: http://nagata-kozo.com/?p=9343) 。
( 「誰かの都合のいいようにしか伝えられない」 については、後述する)
戦場が日常生活の中にあることが、最後の映像からよくわかる。
こういうことがあると、必ず出てくる言葉がある。
【平和ボケ】って、単語だ (※もちろん、日本語ではない)。
一体、どういう意味で使っているのか、非常にあいまいな単語だ。
まるで、『俺はお前たちとは違って、全てをわかってんだぜ』 とでも言いたげな、実際には見識も浅く具体的に説明もできない連中が、ネット上で我が物顔に使っているのをよく目にする。
そういう連中の主張は簡単だ。
《ボケている=危機を感じてない=平和を求める人間は国賊》・・・ってな感じだ
(そもそも、21世紀にもなって、国賊とか非国民なんて戦前の言葉が使われるのも信じがたいが・・)。
要するに、平和を愛したり、話し合いで国際紛争を解決したりする事が、 『悪』 であるらしい (バカすぎて笑えない) (危機を感じているからこそ、平和を声高に求めているのだと思うのだが・・) 。
そもそも、ありがたい “平和な状態” をありがたく受け入れるのは、当たり前の人間の感情であるし、精神医学的に言えば、それを受け入れなければ精神の正常を保てないはずだ。
この卑怯な言葉をよく使っている人たちは、 『日本もアメリカやイギリスのように石油利権を求めて軍隊を外に出したい』 と思っている政治屋を支持し、そうすることが “国益” とやら だと、公言しているのをよく目にする
(“国益” って、笑っちゃうね。実際には、お金持ちと政治屋の利益なのに、まるで国全体が潤うみたいに信じ込んでるんだから・・・戦前の洗脳されてた人みたい・・) 。
山本美香さんの最後の映像にあるように、戦場が日常生活の中にあったら、どんなに苦しく大変な事かをわからない人たちが、 “自分の国は戦場にならない” 事を前提に声高に叫ぶ。
その時によく使う、詐欺みたいな単語 それが、“平和ボケ” だ!。
(しつこいようだが、日本語にこだわりが強い私だから、もう一度言わせていただく。 『日本語ではありません!』
この言葉を使う人に限って、 『日本の美しい文化を正しく・・・・』 とか、寝言を言っちゃうんだよね・・・)
2年ほど前に、アフガニスタンで活動していた ペシャワール会の青年の講演を聴きに行った
(中村哲さんの本も何冊も買って読んだ) 。
その中で、無差別に機銃掃射をする米軍の話などが出てきて、あらためて 『戦争は人を狂わせる』 と感じたし、 “正義なんてない” 事も感じた。
だから、わざとらしい話し方でキャラ作りをした “戦場カメラマン” を名乗るタレントが、 『実際に、テロとの、戦いの、最前線で、取材を・・・』 などとアメリカの戦争行為を賛美して (しかも圧倒的な軍事力を持つ米軍にくっついて安全に) 、写真を撮って来ているのは、ただの戦争賛美の自己満足にしか思えない。
これまでの多くの戦争の報道をする人間 (のほとんど) は、どちらか一方の正義を鵜呑みにしたりせず、戦争の悲惨さや無常さを訴えるために戦場に身を晒してきた筈だ。
だからこそ、例の “戦場カメラマン” を名乗るタレントは、 『“戦争カメラマン” の間違いだろ!』って思うのだ。
本気で平和を愛する戦場ジャーナリストが、命がけで訴えた情報さえも、国や戦争でお金儲けをしたい企業の都合のいいようにしか伝えられることはないのに、このわざとらしい話し方の “戦争カメラマン” は、自ら 「誰かの都合のいいように伝える」 のだ・・・。
このようなテレビのおかしなタレントの底の浅い発言に踊らされている人がよく使う詐欺みたいな単語 それが、“平和ボケ” だ!。
(“戦争カメラマン” の人に関しては、真意も見抜けずに賛美している方が多いようなので、 『オマエは行ってもないくせに!』 とか 『オマエに行けるのかよ!』 という、的外れな批判をしたい方も多いと思う。
このブログはコメントを受け付けていないので、批判は私には届かないが、念のためその返答を書いておこう ↓ 。
《日本語さえ聞き取りに不自由する私が、通訳なしで単独で海外に行くのは無茶だし、そんなことするのはアホだ》 また、 《今の耳になる前に行こうと思ってた。いずれ、戦地の医療にかかわろうと思ってた》
まあ、そんな所だ。 バカなタレントの発言に騙されるくらいなら、テレビなんて見ないほうがいいよ・・・と思う)
山本美香さんは、戦場の現実や悲惨さは当たり前だが、少年が兵士になる現実や、貧困のために軍に入隊したアメリカの若い兵士など、人間の尊厳が踏みにじられる現実をこつこつと取材していたようだ
(姪や甥に読ませようと思って、何冊も買った本の中に、山本美香さんの文があった) 。
山本美香さんたちのような、真面目で真剣に世界の現実を伝える事で、一歩でもよりよい世界の実現に近づくように活動しているフリーのジャーナリストの発信が、実際に報道されることは少ない。
あらためて、そんな嘘だらけの国に憤りを感じると共に、山本美香さんのご冥福を祈らせていただく次第です。


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この方は、イラクでも取材をしていたのだが、フリーのジャーナリストが伝えようとした現場の状況は、テレビでは誰かの都合のいいようにしか伝えられない
(参照:永田浩三さんブログ: http://nagata-kozo.com/?p=9343) 。
( 「誰かの都合のいいようにしか伝えられない」 については、後述する)
戦場が日常生活の中にあることが、最後の映像からよくわかる。
こういうことがあると、必ず出てくる言葉がある。
【平和ボケ】って、単語だ (※もちろん、日本語ではない)。
一体、どういう意味で使っているのか、非常にあいまいな単語だ。
まるで、『俺はお前たちとは違って、全てをわかってんだぜ』 とでも言いたげな、実際には見識も浅く具体的に説明もできない連中が、ネット上で我が物顔に使っているのをよく目にする。
そういう連中の主張は簡単だ。
《ボケている=危機を感じてない=平和を求める人間は国賊》・・・ってな感じだ
(そもそも、21世紀にもなって、国賊とか非国民なんて戦前の言葉が使われるのも信じがたいが・・)。
要するに、平和を愛したり、話し合いで国際紛争を解決したりする事が、 『悪』 であるらしい (バカすぎて笑えない) (危機を感じているからこそ、平和を声高に求めているのだと思うのだが・・) 。
そもそも、ありがたい “平和な状態” をありがたく受け入れるのは、当たり前の人間の感情であるし、精神医学的に言えば、それを受け入れなければ精神の正常を保てないはずだ。
この卑怯な言葉をよく使っている人たちは、 『日本もアメリカやイギリスのように石油利権を求めて軍隊を外に出したい』 と思っている政治屋を支持し、そうすることが “国益” とやら だと、公言しているのをよく目にする
(“国益” って、笑っちゃうね。実際には、お金持ちと政治屋の利益なのに、まるで国全体が潤うみたいに信じ込んでるんだから・・・戦前の洗脳されてた人みたい・・) 。
山本美香さんの最後の映像にあるように、戦場が日常生活の中にあったら、どんなに苦しく大変な事かをわからない人たちが、 “自分の国は戦場にならない” 事を前提に声高に叫ぶ。
その時によく使う、詐欺みたいな単語 それが、“平和ボケ” だ!。
(しつこいようだが、日本語にこだわりが強い私だから、もう一度言わせていただく。 『日本語ではありません!』
この言葉を使う人に限って、 『日本の美しい文化を正しく・・・・』 とか、寝言を言っちゃうんだよね・・・)
2年ほど前に、アフガニスタンで活動していた ペシャワール会の青年の講演を聴きに行った
(中村哲さんの本も何冊も買って読んだ) 。
その中で、無差別に機銃掃射をする米軍の話などが出てきて、あらためて 『戦争は人を狂わせる』 と感じたし、 “正義なんてない” 事も感じた。
だから、わざとらしい話し方でキャラ作りをした “戦場カメラマン” を名乗るタレントが、 『実際に、テロとの、戦いの、最前線で、取材を・・・』 などとアメリカの戦争行為を賛美して (しかも圧倒的な軍事力を持つ米軍にくっついて安全に) 、写真を撮って来ているのは、ただの戦争賛美の自己満足にしか思えない。
これまでの多くの戦争の報道をする人間 (のほとんど) は、どちらか一方の正義を鵜呑みにしたりせず、戦争の悲惨さや無常さを訴えるために戦場に身を晒してきた筈だ。
だからこそ、例の “戦場カメラマン” を名乗るタレントは、 『“戦争カメラマン” の間違いだろ!』って思うのだ。
本気で平和を愛する戦場ジャーナリストが、命がけで訴えた情報さえも、国や戦争でお金儲けをしたい企業の都合のいいようにしか伝えられることはないのに、このわざとらしい話し方の “戦争カメラマン” は、自ら 「誰かの都合のいいように伝える」 のだ・・・。
このようなテレビのおかしなタレントの底の浅い発言に踊らされている人がよく使う詐欺みたいな単語 それが、“平和ボケ” だ!。
(“戦争カメラマン” の人に関しては、真意も見抜けずに賛美している方が多いようなので、 『オマエは行ってもないくせに!』 とか 『オマエに行けるのかよ!』 という、的外れな批判をしたい方も多いと思う。
このブログはコメントを受け付けていないので、批判は私には届かないが、念のためその返答を書いておこう ↓ 。
《日本語さえ聞き取りに不自由する私が、通訳なしで単独で海外に行くのは無茶だし、そんなことするのはアホだ》 また、 《今の耳になる前に行こうと思ってた。いずれ、戦地の医療にかかわろうと思ってた》
まあ、そんな所だ。 バカなタレントの発言に騙されるくらいなら、テレビなんて見ないほうがいいよ・・・と思う)
山本美香さんは、戦場の現実や悲惨さは当たり前だが、少年が兵士になる現実や、貧困のために軍に入隊したアメリカの若い兵士など、人間の尊厳が踏みにじられる現実をこつこつと取材していたようだ
(姪や甥に読ませようと思って、何冊も買った本の中に、山本美香さんの文があった) 。
山本美香さんたちのような、真面目で真剣に世界の現実を伝える事で、一歩でもよりよい世界の実現に近づくように活動しているフリーのジャーナリストの発信が、実際に報道されることは少ない。
あらためて、そんな嘘だらけの国に憤りを感じると共に、山本美香さんのご冥福を祈らせていただく次第です。

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