property="og:title" content="ページタイトル" /> property="og:image" content="画像URL" /> 病人の立場に立てない医療従事者はみ出し者の閾値
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『アルコール性の肝障害』 と聞いて、どんな事を思い浮かべるだろう?。

普通の人が思い浮かべるのは、 『アルコール依存症のために、起こるべくして起こった病気』 といったところだろうか・・・。

もちろん、間違ってはいない。


しかし、全身に必要な栄養素を管理する肝臓が機能しないという事実がもたらす予後はどんなものか、そしてその苦しさはどんなものかくらいは想像が出来るだろう。
いや、生理学や解剖生理、神経解剖や内科学などの基礎的な学問がなければなかなか理解できないのはわかる (私も、医学的知識がなかった頃は、いくらその手の本を読んでも “解ったような気” がしていただけであった・・・) 。
で、あるから、一般の人が 『アルコール性の肝障害』 とか、 『アルコール依存症』 と聞いて、深刻に捉えられないのは、まだ理解できる気がする。


しかし、医療従事者が 『アルコール性の肝障害』 とか、 『アルコール依存症』 と聞いて、笑うのは明らかにおかしいだろ!。
前述した肝障害から来る苦しさもそうだが、薬物依存の・・それもアルコール独特の薬理作用によって起こる性格変化を伴う精神依存がどんなに大変なのか (本人にとっても、家族にとっても) を知らないわけではあるまい!。


アルコールの摂取によって起こる通常酩酊の牧歌的イメージがそうさせるのだろうか?。
だとしても、知識のある者に許される態度ではないと思う。

しかし、今回聞いた、この話に似た事は、よく聞くのだ。

以前に私が目撃したのは、職場 (もちろん病院だ) の人を信頼して打ち明けた家族のアルコール依存の話を、飲み会での笑いのネタに使われていた場面だ。
正直言って、信じられなかった(怒鳴りつけてやろうかと思ったのだが、学生と言う立場上できなかった)。




ところで、昨今、 “おなかが痛くて政権を投げ出した人” がまた浮上してきているらしく、その “おなかが痛くて政権を投げ出した” という表現が問題視されているらしい。

   ↓この人↓のことです。
abe-nanja-long.gif
製作者様。すみません。勝手に貼り付けております。


問題だと言う人たちは、 『難病だし、その苦労もわからない人が何を言っているんだ!』 と、言いたいのだろう。
ある意味その通りだと思う。先のアルコール依存のことと同様に、知識のない人は深刻に捕らえる以前に判断が付かないのだ
(お友達の、世界中のメディアがいる場で異常酩酊会見をした人の、 『風邪薬で・・・』 って言い訳すら判断できない人がいるのだからね・・・・)。


で、あるから、医療従事者が言えばいいのだ!。
『アベチャンのは違います』
『権力に弱い医者が無理やりこじつけた診断ですから』
・・・と
(お友達の時は、 『あんなことになる風邪薬はありません』 って、多くの医療従事者が言うべきだったと思う・・)。


(余談だが、 “再チャレンジできる社会” とやら、聞こえのいい言葉を言っていたアベチャンだが、その言葉の中に 『勝ち組や負け組だけでなく、新しい・・』 と、意味不明の新しい組を作るお話があった。下線を引いたように 『だけでなく』 って事は、負け組を容認しているって事だ。格差を是正する気がないのが見え見えだ。
私が常々、 「言葉の端々に本音が出る」 と言っているのは、まさにこういう事だ。
でもね、それ以前にアーパー学生の使っている “勝ち組” だとかって言うニセ日本語を使っていて、何が愛国心だよ。笑っちゃうよ。 第一、それが国会議員の使う言葉かね?。
ご自分は偉そうな肩書きに再チャレンジしているようだが、私にはこの国の雇用情勢は、あの時よりも更に、再チャレンジから遠のいて行っているようにしか思えないのだが・・・・。
大体、格差社会を作ったのは、この人たち政治屋だし・・、今さら “再チャレンジできる社会” って言われても、その時点でまやかしだよね・・・)。





先日、また別の友人の話で、 『うつの友人を励ましてしまった事』 を相談された。
しかし、やさしいその友人の事だ。やさしく 『頑張ってね』 って言っていただけだ。
禁忌であることを知らなかったわけであるし、何よりも “優しく” 言っていたのだ。 きっと、うつの友人は元気になった時に許してくれるに違いない
 (この友人からメールが来ると、私はいつもホッとしますから) 。

うつにおいて、「頑張る」 と言う言葉が禁忌なのではなく、あくまでも “励まし” が禁忌なのであるが、そこの所をわかっておらず、話の流れにおいて使われた励ましではない「頑張る」という言葉にも、『そんな事を言ってはいけないでしょ!』 と反応する、理解していない医療従事者だって沢山いる(知っている) 
(例えば、「ああ○○さんね。あの人、確かにサッカー頑張ってたよね。それがね、脚に大怪我してやめざるを得なくなったらしいよ。気の毒だねぇ。」・・なんていう、第三者の話題で使われているのに、反応するのだ。元々、うつの人から「○○ちゃんって、元気してるの?。サッカー頑張ってたけど・・」って、話題に上ったので答えているのにだ!) 。
そういう人たちは、せっかく専門知識を持っておきながら、対応がマニュアル化してしまっていて、結果として相手の立場に立って考えていないのだ。
前述したアルコール依存と聞いて笑う医療従事者もだが、検査・評価に囚われて、患者にも自分と同じ心がある事を忘れてしまっているのだろう。


うつの人が元気になった時に許せないのは、専門知識があるにもかかわらず、 『気合いが足りないからうつになるんだ!。気合入れろボケ!。』 とか、 『腫れ物に触るような扱いをしなけりゃならんのか!。なんで私にそんな面倒な事をさせるんだ!。』 とか、 『うつ?。そんなら死ね!。死ね!死ね!死ね!。』 などと言った人に対してだろう (これらは実際に直接聞いた) 。

最後の 『死ね』 は論外だが、 『気合い』 のような強権的な強制的励ましも信じられない。そんな元気があったらうつにならないよ (第一、“気合い”ってなんだよ。非科学的な説明するなよ!。説得力ないよ)。
『腫れ物』 発言にしてもそうだ。相手の気持ちになって考えられないから “腫れ物を扱う” 様にしなければならないわけだ。専門知識があって、相手の立場に立って接すれば、接し方なんて簡単な事じゃないか! (医療や福祉の専門家なんですから、そんなの簡単でしょう!!!) 。

こんな風に、相手の立場に立って考えられない専門家が沢山いる。
だから、そういう人たちの態度で傷ついた経験のある人には、思い悩まないでほしいと思います。

専門家だって人間です。
いい人から悪い人まで、ピンからキリまでいます。
権力に弱い人もいますし、逆にまっすぐに生きることしかできない人もいます。

しかし、多くの人はどちらにも転ぶ人間です。単に社会の縮図でしかないのです。

悲しい事ですが・・。


最後に、ご紹介するのは、私が退学になったガッコの教員の発言です (もちろん、医療従事者です) 。
『○○くん(私)、よかったわねぇ!。お父さんが死んで!。おめでとう!!』
当時の私は、あいた口が塞がらなかったです・・・・。

世の中には、この話を聞いても、まだ、 “ガッコを辞めたのは私が悪い” って言う人がいるのだから、それもまた呆れますが・・・・笑。



チェの命日にネガティブで否定的なことを書いてしまいました。
まだまだ、私自身も元気には程遠いのかもしれません。


※うつの部分の記述について、 『説明不足。誤解を生む』 とのご指摘があったので、10月16日に加筆しました。※







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2012.10/08 Mon 00:00|差別・人権・民主主義||TOP↑
プロフィール

DANGER MELON 

Author:DANGER MELON 
はみ出し者と言われ続けて30数年の某県△△市在住197?年生まれ自称39歳の専業主夫。

履歴:高校在学中に無認可障害者施設開所運動に関わり、高校卒業と同時に開所。以後数年間施設職員。それ以後は仕事も無くアルバイト+他で何とか食い繋ぐ。医療職を目指し齢31で進学、6年次に難癖付けられて退学。以後専業主夫。

思想:平和と民主主義を望む。足元はブーツのみ。セーターとポロシャツは着ない主義。

嫌いなモノ:差別、キノコ、弱い者イジメ。

好きなモノ:お肉、他多数。書ききれません。当ブログ内で少しづつ紹介していきます。

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